1954年生
/
ニュージャージー州出身
作家紹介
ニュージャージー州の片田舎で生まれたルパート・スミス。
どんよりと曇った日が多く、夏でも寒々とした印象を与えるこの地で育った彼にとって、フロリダやカリフォルニアの太陽は憧れだった。
海が太陽で輝くのを見ながら思いついた“ダイヤモンド・ダスト”は、のちにウォーホルの作品に多様に用いられるようになる。
美術大学を卒業する時分、その卓越した才能を認められ、ロスアンジェルスの名門中の名門、ターマリンド版画工房のマスタープリンターの地位を約束されたが、可能性を狭められると感じ独立してニューヨークに自分のワークショップを開いた。
1975年に工房を開いて以来、さまざまなアーティストや版元が仕事の依頼にやってきたが、その中にはアンディ・ウォーホルも含まれていた。
ウォーホルが今までに行ってきたシルクの技術に比べ、はるかに高度で重厚感を思わせるその技術の完璧さにほれ、そして、ルパートもこの60年代のポップ・マスターに、自分の手で新しい息吹を与えたいと思った。
かくして、アンディとルパートの間に共同製作者という深い絆が生まれ、ウォーホルが亡くなる1987年までのすべての作品に携わった。
1989年没。
推薦するギャラリー
MASATAKA CONTEMPORARY