盆おどりの8人
アーティスト紹介
大山美鈴
私の制作はまずお話と設定を全部文章で書くところからはじまります。自分で作り出したお話、考察、夢のけしき、既存のお話の再解釈とその登場人物。
そこからお話のキーワードをひとつひとつ絵に置き換え、細かい下がきをしながらさらにお話を展開させてゆき、一連の流れをひとつの絵の中におさめます。
文章の記号化、「絵で文を書く作業」です。絵一枚が1冊の本のような、読む絵です。
色塗りは最初の部分だけ直感的で、あとはパズルや数独のように、自分の中の細かいルールに従って組み合わせる作業になります。
また色について意識している役割があり、それをストーリー組み立ての時に割り振っています。
色彩:変化を続けてぐるぐる回り続け、発展しているように見える「停滞」…繰り返す、お話の時間
白黒:全てが静止して違う層へうつる発展の瞬間、一瞬の「変化」…現実の時間
青:色彩と白黒の間の、ぼんやりしてよく分からない夜明け前の時間
一枚の中に小さいサブストーリーや謎掛けがあって、それを見つける楽しみのある絵、舞台装置のように切り抜いて多層にした絵、近くで見てもまた遠くから見ても細部がぼやけるのではなく違った見方のできる絵、また絵だけでなく立体も、実際に見て楽しい仕掛けのある作品を作りたいと思っています。
Misuzu Oyama
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